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◆◆ したこと: ◆◆

        やっぱりマインドルは面白いなぁ。
        というわけでα版をセルフテストプレイしているわけですが、
        
        なんでしょうね、今、このゲームの存在を知っているのは、
        全宇宙で、私だけ、なのですよね。
        いいですか? もう一度言いますよ? 全宇宙で、私だけ、なんですよ?
        どういえばいいんでしょう、この感じ。
        It's nothing short of wondrous. って、こういうときに使うフレーズですか?
        
        ところで、ゲームって2種類ありますよね。
        1度クリアすると、やる気がなくなるゲームと、
        1度クリアしても、もっとやり続けていたいゲーム。
        
        ゲームに「ハマる」ことが、いいことかどうか、には、常に疑いの気持ちを持ち続けていたいと思うのですが、
        両者の違いについて考えることは、ゲーム、さらには人が何かを「する」ことの仕組みについて考えることでもあり、
        考える価値のあるテーマだと思うのであります。えへん。
        
        さて。
        α版マインドルのレベル5の AI に かなり簡単に勝てる方法が見つかってしまって、
        その件は AIの設定ファイルを少し修正して、穴はふさがったんですけど、
        っていうか PCゲームだし、こんな弱点ぐらいあっても悪くない気はするんですけど、
        そのときに思ったのが、上記の件。
        
        このゲームは、どっちの種類のゲームか?
        例の簡単な勝ち方を発見した直後の感覚は、どうだったか?
        普通に戦うと、全然歯が立たない。でも、その方法を使うと、簡単に勝ててしまう。
        そうなると、なんだかもう、普通に戦おうって気がなくなってしまった。
        
        「普通に戦うと、全然歯が立たない」というのが、ポイントのような気がします。
        
        その後、修正版のレベル5と何度も対戦しているうちに、自分の腕前が上がってきて、
        普通に戦っても、そこそこ勝てるようになってきました。
        そうなってくると、仮に今、以前の楽勝作戦が有効だったとしても、使う気にはなれない。
        というより、そういう作戦が存在するからといって、このゲーム自体の価値が下がるようには、あまり感じられない。
        普通に戦って面白い、と知っているから。
        
        > 普通に戦って面白い、と知っているから。
        
        怪しい言葉を使ってしまいました。
        「面白い」だなんて、禁句中の禁句ですね。
        思考能力を奪う、悪魔の言葉です。
        
        なので言い換えましょう。
        
        えっと、なんていうか、自分の腕前が上がってきたというのは、つまり、
        このゲームの、中から、取り出す・見出す ことができる、意味、の範囲が、広がってきた、
        ということなんじゃないかと思います。
        
        取り出す・見出す意味。
        
        「こういう形になっているということは、こういう戦術が使える」
        「こういう状態になっているということは、こういうことを気にする必要がある」
        
        ゲームから受け取ることができるアフォーダンスのバリエーションが増えた、と言ってもいいかもしれません。
        アフォードされるわけですよ、ゲームの側から、するべきこと、を。
        
        「うまくなる」→「ゲームの中で、すること・できること」が増える
        
        あれ? なんか、普通のことしか言ってませんね? 別にいいか。
        
        
        
        > 1度クリアすると、やる気がなくなるゲームと、
        > 1度クリアしても、もっとやり続けていたいゲーム。
        
        将棋なんかは、かなり、後者の典型だと思うのですよ。
        「クリア」って言い方はヘンですけど。
        ある程度慣れてくると、ゲームの側から受け取ることができる意味が増えてくる。
        ただし、意味を受け取ることができるようになるまでのハードルが高い。異常に高い。
        
        その点、マインドルは、そのハードルは結構低いんじゃないのかなーって、
        レベル5と対戦しながら思いました。
        
        つまりね、何が言いたいかっていうとね、
        えっとね、マインドルはね、いいゲームですよ、って、思うのー。
        考えた人は天才だなって、思うのー。えへ。