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◆◆ 思ったこと: ◆◆

        
        喉元すぎて、熱さを忘れたけど、熱かったことは覚えてる。
        あったこと を なかったこと には できない。
        もう、以前と同じ人間ではない。
        
        
        何が手に入っても意味がないと理解できる。
        だから、もう、死ぬしかないと理解できる。
        そうは言っても死ねないことも理解できる。
        
        その上で!
        その上で、向くべき方向は、どこか?
        
        喉元に、熱の跡。
        そして今、久々に、また、喉元に、あの熱。同じ熱。
        これだ。これだった。そうでした。うん。知ってます。知ってました。
        
        その上で!
        今だから、見つけることができる方向が、あるのでしょう?
        
        ああ、熱いなぁ。喉元が、焼けるなぁ。
        この熱が、ここにあるままでは、身動きが取れない。
        どんな身動きを取っても意味がないと知っているから、戻ってきたのでしょう?
        何度でも戻ってくる。
        
        目的は何?
        訊き方を間違えてますか?