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◆◆ 思ったこと: ◆◆

        光の外側には闇が広がっています。
        その逆ではない。
        
        どんなに光を強く濃く大きくしても、必ずその外側には闇があります。
        闇の中に光があるからです。
        
        つまり、光の中にいても、それは結局、闇の中にいるということです。
        真昼の光の中にいても、やはり、闇の中にいる。
        どこまでも無限に広がる闇の中に、ほんの小さな光があって、その中にいる。
        
        闇は絶対の存在であり、光は相対の存在といえます。
        光は消えます。永遠には続かない。一方、闇は永遠です。ただいつまでもそこに在ります。
        
        光とは何か?
        認識のことです。
        あるいは意志のことです。
        闇の中に何らかの存在を認識しようとする、その意志の力です。
        意志こそが光です。
        
        闇は絶対であり、光は相対なのでした。
        闇は宇宙と同じ大きさです。では光はどのような大きさなのかと言うと、人間と同じ大きさです。
        というよりも、人間が、つまるところ光ということです。
        そういえば光の速度とは、私とあなたの差異のことなのでした(距離があるということの帰結)。
        
        光が物体を照らし出す。
        それはつまり意志が闇を照らし出すということです。
        
        闇の中に何を見出そうとするのか?
        無限の中に何を願うのか?
        
        光は人間です。人間は光です。
        無限の闇の中に生じた小さな光、それが人間です。