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◆◆ したこと: ◆◆

        マインドルの立ち絵作成
        
        学園モノと言えば所帯じみた日常。
        
        
        
        所帯じみた日常ということですが、一体どうすれば所帯じみることができるのか?
        三日三晩ご近所の滝に打たれて考え抜いた末、寝間着にカーディガンを羽織ることを選び取りました。
        所帯じみの奥義、ここに開眼せり。
        奥さんおはようございまーす。アラヤダ、こんな恰好で。オホホ。
        
        
        
        ちなみにカーディガンですが、今回もまたキャラ3先輩のお下がりです。
        先輩がお召しになるとフォーマルな感じになるのに、下が寝間着だと、どうですか、この血沸き肉踊る所帯じみっぷり。
        そう。寝間着とは! カーディガンを羽織ることでその隠された真価を顕現させるのです。
        さらに住宅街を背景に背負えば特殊フィールド発動ってなもんです。まさに最強コンボ。こんな日常を待っていた。
        
        さて、日常と言えば陰謀です。
        陰謀と言いうと非日常的なものを連想してしまうかもしれませんが、
        日常の節々にこそ、周到に張り巡らされた謀略が浸透しているというもの。
        
        たとえば何気なくシャツを手に取ると、高確率で前後あるいは上下が逆になっている。
        まさに陰謀!
        宇宙人のハイテク兵器による陰湿な嫌がらせです。このやろ〜。
        もちろん人前で実演しようとすると、なぜかうまくいきません。
        何しろ相手はハイテク宇宙人ですから、その程度のことは織り込み済みってワケです。そこまでを含めての陰謀ってワケです。
        実演して見せようとした相手と私が険悪になるということも含めての陰謀ってワケです。
        まったく手の込んだハイテクぶりです。宇宙人もご苦労なこって! ケッ!
        しかしそこらへんの一般人は騙せても、この私を騙すことはできません。
        
        というわけでですね、具体例をあげるとですね、キリがありませんけどね、
        つまり、これが日常ってことですよ。一事が万事この調子ってことですよ。
        やつらの張り巡らした網の目はもはや世界中を覆い尽くし、逃れることはできません。このやろ〜。
        
        なぜこの世はこのようなのか? もちろんダジャレです。
        ですが、実のところ、大体わかってるんですよ。
        「なぜこのようなのか?」は、大体わかってるんですよ。
        ただ、「じゃあどうすればいいのか?」がわからないのです。
        とにかく「どうしょうもない」としか言いようがありません。
        
        大体わかっていると言っても、もちろん知らないことはたくさんありますよ?
        たとえば、さっきスーパーで会計をしてくれたお嬢さんのパンツが何色だったのかは聞いてないので知りません。
        そういうことは面と向かって聞かないと知りようがないことです。
        かと言って面と向かって聞いても仕方がありません。
        もちろん公衆の面前でスカートをめくって真実を暴いても仕方がありません。
        重要なのはそこではない。
        問題の本質は「パンツが何色だったのか」という文言です。
        このシンタックスが、全てを既に物語っているのです。
        パンツというものが存在し、履くことになっており、何色かであった。あるいは履いていない可能性もあった。ドキドキ。
        そういった諸々の可能性がすでにそこに語られております。語られております。ドキドキ。
        そこからはまた、どのようにその色を選んだのか? どのような仕草で着用したのか? あるいは如何にして履かないことを選択したか?
        といった諸々の可能性もまた見出されます。見出されます。ドキドキ。
        もはやドキドキは止まるところを知りません。
        ですが諸々の可能性はすでに余すところなく知られております。
        その意味で、この世がなぜこのようであるかは大体わかっていると申し上げました。もちろんダジャレです。
        
        しかし、「じゃあどうすればいいのか?」がわからないのです。
        とにかく「どうしょうもない」としか言いようがない。
        
        ここで選択肢は2つあります。
        1つは、この世がこのようであるというダジャレに対し、それでよい、としてしまうことです。
        不満を口にしている人に対しては、この世はこのようであるのだというダジャレを自動設定し、したり顔でお説教をする。そんな大人になる。
        そういう選択肢がある。なるほど、それも確かに1つの選択肢です。
        しかし私はそれを選びません。
        なぜなら、この瞬間も苦しんでいる人がいるからです。
        黄巻紙の発音を強要されて舌から血を流している人がいるからです。
        ガス爆発するバスに巻き込まれて寝具が吹き飛ばされる人がいるからです。
        この世がこのようであるというダジャレは百も存じ上げております。
        しかし私は決してそれでいいとは申しません。
        苦しんでいる人に向けて、この世はこのようなのだ、などとしたり顔でダジャレを吐き捨てる。
        そんなことは断じてこの私の選択するものではありません!
        
        とは言うものの、「じゃあどうすればいいのか?」はわかりません。
        とにかく「どうしょうもない」としか言いようがありません。
        
        しかし、「どうあって欲しいか?」はわかっています。明確にわかっています。
        あなたが幸せであって欲しい。
        誰もが幸せであって欲しい。
        したり顔でお説教をする大人になってしまった人が幸せであって欲しい。
        シャツを逆向きにするハイテク宇宙人が幸せであって欲しい。
        パンツを履いてないスーパーの店員が幸せであって欲しい。
        いつの間にか履いてないことになってますが、もちろん履いていくのもよいでしょう。これが本当のハイテクってやつです。ギャフン。
        
        ・この世がこのようであること(ダジャレ)
        ・どうすればいいのか?
        ・どうあって欲しいか?
        
        は別々のことです。
        2番目がわからなくても、3番目はわかっています。
        
        もちろん、繰り返しますが、だからと言ってこれは希望でもなんでもありません。
        相変わらず「どうしょうもない」。
        
        ところで、ぜひお伝えしなければならないと思っていたことが1つございます。
        バスがガス爆発する件ですけど、バスで使われている燃料はガスはガスでも天然ガスです。
        すなわち、あり得るとすれば、バス天然ガス爆発です。
        言いやすい!
        確かにバスが爆発してしまうこと自体は避けがたいことです。天然だろうが養殖だろうが、その点は同じです。
        まさにこの世とはこのようなものでありましょう。
        しかしながら、少しでも舌を噛んで苦しむ人が減って欲しい。
        そのように願ってやまないものであります。
        
        
        今日もあなたが幸せでありますように。