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◆◆ していること: ◆◆

        マインドル本文・3rdヒロ子氏のパート・第一話の途中。
        
        内容的には、作業が進むにつれて、なるほど、実はこういう話だったか! といった、発見も、いつものように、あり、
        なかなか、よい感じなのかな、と思っているのですが、
        それにしても、ペースが鈍い。
        こんなペースでは完成前に死んでしまう。続きは来世に持ち越しですか? やだなぁ。生まれてくるのなんて今生だけでたくさんですよ。
        なんとかもっとペースを上げて、今の人生を最後に宇宙から消滅するぞ!
        
        さて、今まで、こんなにもペースが鈍いことってあったかな?
        何かおかしい。
        技術的なこと。精神的なこと。両方の面から考えてみる。
        
        技術的なこと。
        今回、なんだかやりづらいなー、なんでかなー、と思ったのは、
        ヒロ子氏がその心情を語る場面です。主人公に向けて語る。主人公がそれを聞く。
        しかし、会話ではない。
        体裁として表面上は会話なのだけれど、根本的に会話ではない。
        いっそ、ヒロ子氏が一人でひたすらしゃべる、というふうにしてしまえば楽なのかもしれない。開き直って。
        
        下手に「会話」にしようとして主人公が合いの手を入れると、主人公が頭悪い人みたいに見えてしまう。
        ヒロ子氏は、自分なりの心情を語っているのに、そこへ形式的な会話のための合いの手を入れる。
        すると、そのセリフは、普段何もモノを考えてない人みたいなセリフになってしまう、というわけですね。
        
        主人公の側にも、主人公なりの心情や考えがあれば、並び立つ、のかもしれないのですけどね。
        たとえば、敵対するような考えを持っているならば、激論バトルになる余地がある。
        そういうわけでもなく、ただその場に主人公がいて、ヒロ子氏の語りを聞く、という場面は、つらい。
        いっそ、主人公の一人称視点を解除して、ヒロ子氏のモノローグにしてしまえば楽なのかもしれない、開き直って。
        
        主人公の一人称視点だから、主人公以外の人の心情が語られる場合でも、とにかく主人公がその場にいないといけない。
        読む人と、登場人物の間に立つ、仲介者として、そこに立っててもらわないといけない。
        
        作業してて、本当にこんなのでいいのかなー、という、ためらい、が、常にある。
        それが、ペースが鈍くなる理由の一つだと思う。
        
        今までどうしてたんかな?
        これまでのルートの中でも同じような場面は当然あったと思うのですけども、こんなにやりづらさを感じたことはなかった気がする。
        
        
        > たとえば、敵対するような考えを持っているならば、激論バトルになる余地がある。
        
        だから、主人公に反感を抱いているキャラが出てくると、途端にはかどるんですよ。会話がテンポ良く進んでくれる。
        
        ああ、そういうことかな。これまでのルートとの差。
        今思うと、1stヒロ子氏も、2ndヒロ子氏も、主人公との間に何らかの軋轢が生じる可能性が常にあった。会話に常に緊張感があった。
        その点、3rdヒロ子氏は、なんというのか、大人しい感じがする。
        主人公に対して敵対するような面が、基本的に、ない。
        もう一つ基本的に、正しいことしか言わない。
        だがら、「そうですね」としか言いようがない。
        下手に「そんなこと言ったってしょうがないじゃん」みたいな「常識的な」合いの手を入れると、
        合いの手を入れている側が、まるで、心が薄汚れた大人、みたいになってしまう。
        
        自己流の論理で我を張る、みたいなところがあれば、ツッコミの余地があるのだと思う。
        1st および 2ndヒロ子氏の場合、そういうところがあった気がする。なるほど。うん。あった気がする。
        
        3rdヒロ子氏の場合、いい人過ぎて、話を聞いている側が相対的に、悪い人みたいになってしまう。
        話の聞き手となる主人公が言う合いの手の内容が、
        「純真な子供に向けて、心の汚れた大人が、濁った目で言う皮肉」みたいなものになってしまう。
        すごーくイヤな感じ。
        作業をしていて、こんなはずじゃないのになー、という、ためらいが、常に生じてしまう。はかどらない。
        
        なるほど、そういうことか。
        うん、そんな気がしてきました。なるほど。
        
        
        
        精神的なこと。
        日に日に、物事に対する興味が、なくなってきているのを感じます。
        マンガを読まなくなった。アニメを観なくなった。ゲームをしなくなった。
        テレビはもうかなり前から、見るのを意図的にやめてます。
        
        こういう状態そのものは、以前から同じなのですが、
        以前は、意識があること自体が苦痛で苦痛でしょうがなかった。
        何もやる気がないのに、それでも意識だけはある。その状態が、ものすごく苦痛だった。
        今は、そうでもない。
        物事に意味が感じられず、やる気が生じないのは同じなのですが、
        そういう状態で意識だけがあるということが、今は、それほど苦痛ではない。
        
        以前は、苦痛がかろうじてエネルギーに変化しているようなところがあった。
        存在していることへの恨み節が、エネルギー源になっていた。
        今は、あんまり、そういうのが、ない。
        
        以前は、もしかすると、死ぬと悪霊になってしまっていたかもしれないですが、
        今は、穏やかに死ねそうな気がします。
        死ぬのは難しいので、死ぬのを諦めてましたが、少しは前向きに、死ぬ方向で、考えてもいいのかも。
        
        
        命って、なんだか Windows みたいです。
        Microsoftめ! クソ仕様にしやがって! って、常に思ってても、なかなか手放せない。
        いかん。なんだ、このたとえは。パソコン脳だ。ダサイ意味で。
        
        パソコンと言えば、壊れたと思ってた旧マシンが、メモリを挿し込み直したら持ち直したっぽいので、
        いよいよ Linux を直接入れようかなと思ってるところです。DVD-R を買ってこなければ。
        仮想環境じゃなく直接入れるのは、以前、自宅サーバーを立ててたとき以来です。その頃は CD-R で容量足りてたんですけどね。
        
        
        > メモリを挿し込み直したら持ち直したっぽいので、
        
        なんかね、電源を入れても OS が起動する前に再起動を繰り返すことが頻繁にあって、
        かと思えば、日を置いてみると動いたり、しかしシャットダウンの途中で固まったり、という不安定な状態で、
        こんな状態だと HDD の健康に悪そうだし、あんまり電源入れないでおくことにして放置してたマシンなのですが、
        ウワサによると、メモリに静電気がたまってると、こういう症状が出ることがあるんですって?
        騙されたと思って、試しに一度メモリを抜いて、別のスロットに挿してみたら、あら不思議。転ばずに立ち上がるじゃないですか。
        今のところ健康です。よいことです。
        
        
        > 以前は、苦痛がかろうじてエネルギーに変化しているようなところがあった。
        > 存在していることへの恨み節が、エネルギー源になっていた。
        > 今は、あんまり、そういうのが、ない。
        
        以前どこかで、病院でモルヒネを投与された人の体験談を読んだことを思い出しました。
        薬の効果で痛みがなくなって、多幸感に包まれて、ベッドの上でゴロゴロしていると、
        多幸感の裏で、「こんな状態が長く続いたらダメになってしまう」という危機感を感じたそうです。
        
        モルヒネを投与されると実際にどんな感じがするのか、私は知らないのですが、
        ここに言い表された言葉の通りであるとすれば、
        幸せを感じるのに、それが「ダメになってしまう」ことにつながる、というのは、この世の不条理ですね。
        不幸を感じて、それをバネに頑張っていなければならない、それがこの世に生きる者のあるべき姿である、というわけです。
        だとすると、この世って、あんまりいいところじゃないですね。
        
        もしかすると、私がいつもあなたの幸せを願っているのも、あなたにとってはよくないことなのでしょうか?
        そうだとすると、それはとても悲しいことです。
        もしも、この世がそんな場所であるのなら、一日も早く滅んで欲しい。
        
        
        > 多幸感の裏で、「こんな状態が長く続いたらダメになってしまう」という危機感を感じたそうです。
        
        あるいはもしかすると、この人には、このとき、何か他にやらなければならないことがあったのかもしれませんね。
        ゴロゴロしている場合ではないのに、と。
        それなら、わかるような気がします。
        
        
        私はモルヒネはヤッてませんが、いろいろどうでもいい気分になっているという点では似ているのかもしれません。
        「どうでもいい」と言っても、恨みを込めて「クソっ! もう、どうでもいいよ! コンチクショーメ!」というのではなく、
        穏やかな方の意味です。どうであっても、いい。
        
        もちろん、生きていれば、どうでもよくないことが、いろいろと生じます。
        ただ、なんというのかな、それを、意味や価値として追求しようとは、あんまり思わない。
        たとえば 303号室の彼がドアをバンバンしてうるせーな、とは思うし、
        穏やかな生活のためには 303号室の彼を殺すしかないのかな、と、ときどき思うのですが、
        それはただ単に、穏やかな生活のために 303号室の彼を始末する、というだけのことなのであって、
        別に、恨みを込めて、できるだけ苦しめてやろうとか、そういうことではない。
        そして、「殺そう」という発想が出てきているということは、つまり、
        道徳やモラルといった観点で、303号室の彼の行動や態度を批難しよう、という意欲がない、ということです。
        責めるつもりはない。ただ単に、消えてくれれば、それでいい。そういう発想です。
        
        ちなみに最近は少しばかり静かなのですが、なぜかというと、ドアを開けっ放しにしてるんですよ、303号室の彼。夏ですからね。
        そもそも閉めてないから、バンもない。それだけのことなのであって、反省して行動を改めたというわけでは決してない。
        だから相変わらず足音は遠慮ないし、通路に物を置くし、夜に洗濯機回すし、もちろんたまにはドアを閉める。ドンッ!
        さーて、どうやって殺そうかな?
        
        
        道徳やモラルといった観点で、意味や価値を建設的に積み上げていくことができる場面もある。
        そういう場面では、積極的に、そのようにするといいと思います。
        しかし、そうじゃない場面もある。多々ある。
        見極めが大事だと思います。
        
        そうじゃない場面で、道徳やモラルといった観点で意味や価値を積み上げることにこだわると、
        苦しみが増すばかりです。
        
        案外、この世のイヤな部分って、そういう、無理をしていることに端を発しているのではないか?
        
        なんていうのかな、
        たとえば、何かモノを作るときとか、仕事をするときって、
        最初の8割ぐらいは、すんなり片付いて、おおまかな形が見えてくるけど、
        残りの2割を正確に遂行しようという段階で、時間も労力もかかってくる。そういうことって、ありません?
        
        この世のイヤな部分も、そういう、残り2割の部分で、なんとか頑張ろうとしてしまうことで、
        全体的に負担がかかってきて、なんだか苦しい! っていうことだったりするのではないか?
        と、具体性は全くないのですが、そんなイメージが思い浮かびました。
        
        2割というか、むしろ「25人に1人」ですね。
        どうしょうもない相手って、おそらく本当にいるんですよ。
        それさえも網羅した道徳律を構築・運用しようとすると、コストがかかりすぎる。
        そういうことなのではないか? この世のイヤな面の、仕組み。
        
        
        
        なんだか脱線しました。
        いや、脱線でもないのですが、この方向に進むと、話が終わらない。
        
        
        > あるいはもしかすると、この人には、このとき、何か他にやらなければならないことがあったのかもしれませんね。
        
        私は、マインドルの作業をしなければなりません。
        他のことはいろいろどうでもいいのですが、
        こればかりは、この世に生まれてきた理由ですから、やらないわけにはいきません。
        これを完遂しないと死ねない。留年してまた生まれ変わってこないといけなくなってしまう。そんなのイヤです。
        さっさとこの世を卒業したい。
        もしかすると、またどこか、全然違う世界に転生しなければならなかったりするのかもしれないですが、
        今生きてるこの世とは、いい加減、おさらばしたい。あんまり長居するような場所じゃないです。何度も来るような場所じゃないです。
        
        
        
        
        さてさて、話は尽きませんが、
        
        > 技術的なこと
        
        はかどらない理由、が見えてきましたね。
        それを自覚しつつ、必要に応じてテコ入れも視野に入れて、進んでいきましょう。目指せ超光速! 目指せタイムスリップ!
        
        
        > 精神的なこと
        
        今日もあなたが幸せでありますように!